[postfix-jp: 4111] Re: aliasesの定義について

[Mitsuru Ogino <ogino@xxxxxxxxxx>]

荻野です。えらくにぎわっていますね。

小畠 雅之 said the following on 12/04/06 13:49:
> name: name
>
> 目的としては、上記の様にaliasesに追加した後に
> useraddで上記アカウントのユーザを追加し、
> 実際の設定としては単体のアドレスのように振舞うことです。

「aliasesに追加した後に」の「後に」というのがどれくらい後なのか悩みまし
たが、

小畠 雅之 said the following on 12/04/06 14:59:
> 現状の運用では、ユーザ追加の場合は useradd にて追加し、
> その登録したアカウントを顧客指示に基づいた連番で
>    aliases にて紐付け反映させる内容なのですが、
> 今回緊急の依頼でメールアドレスのみの登録を希望されています。

つまり、仮にシステムのメールドメインが example.jp とすると、

# echo "name: name" >> /etc/aliases
# newaliases
# useradd -m name

を一連の操作として行った後で、name@example.jp が通常のメールアドレスとし
て機能するのか、という質問でしょうか。だとすれば、機能する、が答えのよう
です。少なくとも手元の 2.5.5 ではそうでした。


今まで考えたことがありませんが、確かに /etc/aliases が

    name1: name2
    name2: name3

の構成で name1 宛は name3 に配送されるわけですから、一度 aliases で展開
された名前はもう一度 aliases での展開を試みられるわけで、そう考えると
ループしてしまいそうです。

以下はループが検出されて alias database loop という bounce メールが返り
ます。

    name1: name2
    name2: name1

しかし、

    name1: name1

では、もし name1 アカウントが存在すれば配送され、存在しなければ unknown
user の bounce が返るようです。

考えると、

    name1: name2
    name2: name3
は、
    name1: name3

と同じように配送されるのに、

    name1: name2
    name2: name1
と、
    name1: name1

では結果が異なって、前者がエラーで後者が配送されるというのはちょっと不思
議な気がします。

たぶん、.forward でも sendmail では自分のメールボックスに配送しつつ転送
するのに、\mailbox と \ を付けなければならないのに Postfix では省略でき
るのと同様、特別なルールが Postfix に仕込まれているのではないでしょうか。


個人的な意見ですが、Postfix はそう簡単にはループに陥りませんから、このよ
うに適当な名前でテストできるものであれば試した方が簡単かつ確実です。たぶ
んテスト専用の環境がないのだと思いますが、メーリングリストで得られた回答
を鵜呑みにしてお客様が使用するアドレスをいきなり作るよりは本番環境で害の
ないアドレスで試してみる方が（幾分マシというレベルかも知れませんが）安全
です。


参考になれば幸いです。


余談：

> 今回緊急の依頼でメールアドレスのみ

で、「顧客指示に基づいた連番」が無いということであれば、

> なので、useraddのみでの登録ではなくこのような方法に
> なってしまっています。

useradd のみで良いように聞こえますが…


-- 
荻野 充 (おぎの みつる) ... 「萩(はぎ)」にあらず
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