今回の実装について

今回の計画で使用する予定の IP アドレス数はあまり多くないので、 サブネットの構成はあきらめ、RFC の推奨通りに洗濯バサミの色も1色に 統一します。 RFC ではサブネット毎に色を変えることが推奨されていますが、 サブネットが1つしかなく、将来的に増える予定がなければ、 色は何色あっても問題ないでしょう。


ハイエンドモデル
(DHCP 用木製洗濯バサミ)


エントリモデル
(汎用廉価版)

RFC ではハイエンドモデルである DHCP 用木製洗濯バサミを推奨していますが、 今回はエントリモデルのプラスティック製汎用洗濯バサミを使用しました。 ただし、ハイエンドモデルとは異なって表面仕上げが甘くつるつるしている ために、せっかく書いた文字を手でこすって消してしまい、情報の誤りや 欠落が生じる可能性があります。そこで RFC の仕様を改良し、テプラで 情報を記入したシールを洗濯バサミに張り付けることにしました。 これにより、従来の木製洗濯バサミメディアや IP転写装置が潜在的に抱えるノイズ源による情報の欠落を回避でき、 情報を読み出す際の誤り転送が大幅に削減されます。多少 RFC との互換性は 失われますが、他の実装などに与える影響はほとんどないと考えられます。 また、これによりデータ領域を若干増やすことが可能になります。

今回は不特定多数の人物の出入りがない同一室内にサーバおよび クライアントマシンが存在し、部屋は施錠できることから、セキュリティ問題を 考慮しても無人サーバで十分という結論になりました。 このため、DHCP クライアント導入時にはクライアントがセルフサービスを する必要があります。また、管理者は DHCP システム構築時にサーバを 準備するだけで済むので、管理者にかかる負担は小さくなります。

有人サーバの場合は管理者がいる間しかサービスができません。 一度 24 時間対応サーバを構築してテストしてみましたが、 テスト結果から24時間体勢での有人サーバの 運用は困難という結論に達しました。

RFC2322 ではアドレス貸与のパケットに RFC1149 による鳥類キャリアを 使用する例が掲載されていますが、我々はこのプロトコルの使用を避けました。 理由は今回の場合、

のようなことが挙げられます。


戻る